気がかりなのは、広末の精神状態だ。キャンドル氏は6月18日に行った記者会見で質疑応答の際、「2年に1回くらいさまざまな仕事で彼女の心の安定が崩れること以外は、最も自慢できる幸せな家族だったってずっと思っている」と語っている。
芸能人やアスリートのストレスをケアし、目標実現に向けて手助けするメンタルトレーナーの男性は、こう指摘する。
「広末さんと直接お話したことがないので推測でしかお話しできませんが、中学生の時に芸能界入りして常にスポットライトを浴び続けてきた。ドラマや映画で女優として活躍され、プライベートでも3人の子宝に恵まれて周囲からは幸せで充実した生活に見えたかもしれないが、心のバランスを取るのに私たちの想像を絶する辛さがあったのかもしれない。自分1人の力で解決しようとすると、メンタル面でさらによくない方向に向かってしまう恐れがある。病院で専門医の助言を受けて治療のプログラムを受けた方が良いと思います」
精神面で大きなストレスを感じている状況に、自分自身が気付いていないケースもあるという。
「過去に私のクライアントにいらっしゃいましたが、精神的に辛い状況に追い込まれると恋愛やギャンブルに走ってしまう。その時は依存していることに夢中になるので辛さを乗り越えた感覚になりますが、心のバランスが崩れているので日常生活を送るのがどんどん辛くなっていく。広末さんに当てはまるかは分かりませんが、孤独を深めると周りの声が耳に入らなくなる。心身を回復するには家族や信頼できる人のサポートを受けながら、自分自身を見つめ直す穏やかな環境を作ることが重要になります」
広末とキャンドル氏は3人の子供たちの幸せを考えた上で、それぞれ別の道を歩むことを決断した。再び芸能活動に復帰することより大事なことがある。鳥羽氏の家族を含め、これ以上傷つくことが増えないように願うばかりだ。
(今川秀悟)