スポーツ紙デスクは、「『今回の一件が終着』というのは広末サイドの見方であり、身勝手に映ってしまう。鳥羽氏の家族について謝罪の言葉を綴る配慮は必要だったかなと感じます。広末の子供たちはショッキングな出来事で辛い思いをしていると思うが、鳥羽氏の妻、子供も今回の騒動の被害者です。そこまでの想像力をめぐらす余裕がなかったのかもしれないし、表には出せない事情があったのかもしれませんが……。自分の立ち振る舞いで傷ついた人たちがいることを忘れてはいけない」と表情を曇らせる。

 離婚を発表して再スタートを切る広末だが、芸能界への復帰は白紙の状況だ。国民的アイドルから魅力あふれる女優と転身しただけに惜しい。子育てと両立しながら、ドラマ、映画、舞台に出演する多忙な日々を送り、現在放送中のNHK 連続テレビ小説「らんまん」では主人公の母親役を好演。民放テレビ局のディレクターは広末の演技力を高く評価する。

 「スキャンダルに見舞われたのは今回だけではないけど、コンスタントにドラマの重要なポジションで起用され続けてきたのは、演技の幅が広く表現力が豊かで替えの利かない存在だから。広末涼子にしか出せない雰囲気、オーラがあるんですよね」

 ただ、今回のダブル不倫報道で受けたダメージは大きいという。

 「妻や母親役での出演が多かった中で、プライベートでこのような騒動を起こすと役柄に説得力がなくなってしまう。スポンサーや視聴者の理解を得なければいけないことを考えると、ドラマや映画、CMで起用しづらい。今後シングルマザーとして子育てをするのか、再々婚をするのかでも視聴者が受ける印象が変わってきます。もし、時間をおいて芸能活動を再開するなら透明感あふれるキャラクターでは限界がある。今までは受け入れなかった役柄のオファーが来た時に覚悟を決められるか。芸能界で生きていくなら、プライドをかなぐり捨てる必要はあると思います」

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