松下洸平さん(写真左)と高須光聖さん。hair & make up 宮田靖士(THYMON Inc.) 竹井 温(&’s management)、styling 丸本達彦、costume EYCK、photo 写真映像部・東川哲也
松下洸平さん(写真左)と高須光聖さん。hair & make up 宮田靖士(THYMON Inc.) 竹井 温(&’s management)、styling 丸本達彦、costume EYCK、photo 写真映像部・東川哲也

 松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」、13人目のゲストは放送作家の高須光聖さんです。高須さんがダウンタウンの松本人志さんと共にMCを務めたラジオ番組「放送室」が大好きな松下さん。ずっと聴いてきた声の主との初対面に感動しっぱなしでした。7月31日号に掲載した対談の様子を紹介します。

【松下洸平さん直筆の連載タイトルロゴはこちら!】

松下 はじめまして。よろしくお願いします!

高須 こちらこそ、よろしくお願いします。昨日、編集部の担当者に電話して「話すテーマは何かありますか?」と聞いたら、「何もないです」と言われて……。

松下 いつもゲストの皆さんには、手ぶらでお越しいただいて、ただただ自由におしゃべりさせていただいています。

高須 そうなんですね。では、リラックスして(笑)。

松下 はい(笑)。

高須 今回の件で連絡をいただいた時、最初は何かの間違いかなと思いました(笑)。

松下 高須さんにいつかお会いしたいと思っていたんです! 僕は、お笑いが好きで、中でもダウンタウンさんがすごく好きで。高須さんが放送作家として初回から関わってらっしゃる「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)は毎週欠かさず観てましたし、高須さんと松本人志さんがパーソナリティーのラジオ「放送室」(TOKYO FM系)も聴き続けた青春時代でした。高須さんの番組によって僕自身が形成されたようなところがあって。

高須 それはうれしいなぁ。「ガキ使」は、おいくつくらいから観てましたか?

松下 小学生の頃ですね。

高須 あんなん小学生から観てていいんですかね。昔は特に刺激的な企画が多かったですからねぇ(笑)。もう34年目なんですよ。

松下 僕は今、36歳なので、まさに「ガキ使」とともに大人になりました。

高須 いやいや、すごいことになってるなぁ。なんだか申し訳ないですね、大丈夫かな……。

松下 「ガキ使」を観ていると、時々、収録スタジオから高須さんの笑い声が聞こえるんですよね。

高須 えっ。ほんとですか? 

松下 いつもとても楽しそうだなと思ってました。挙げだしたらキリがないくらい、好きなコントがたくさんあります。ラジオの「放送室」は2009年の終了後も、何回も聴いてます。

高須 ありがとうございます。「放送室」は今回の松下さんもそうですけど、意外な人が聴いてくれていてびっくりするんですよね。先日もある番組で、サッカー元日本代表の内田篤人さんにお会いしたら、「ずっと聴いてました」と言ってくださって。あんなん聴いてて試合できます?と(笑)。「海外でもずっと聴いてました。ひとりで夜に聴くといいんですよね」と言ってくれて。

松下 いや、わかります。特にBGMがかかるわけでもないのが、またよくて。幼なじみの高須さんと松本さんが小学生の頃の話をされていると、自分の原風景を思い出すようなノスタルジックな気持ちになるんです。お金がなかった話や、個性豊かな同級生の話とか。

高須 みんな強烈なんですよね(笑)。そんな話で喜んでいただけたことは、ありがたいことです。ただ、僕と松本が元気よくて面白い回もあるんですけど、3本録りの3本目とか、驚くほど中身のない時もあるでしょ? 2人とも声は出してますけど、なんにも響かないという。

松下 (笑)。それが好きでした。僕は「ひと目盛りちょうだい」の話が大好きです。

高須 小学生の頃、土曜日にお昼ごはんを食べてなかった浜田が、僕の家に来て、カップ焼きそばを「ひと目盛りちょうだい」と言うやつね(笑)。

著者プロフィールを見る
古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

古田真梨子の記事一覧はこちら
次のページ