「坂本を効果的に起用するため、各選手が複数ポジションをこなせるようにする必要がある。岡本和真、秋広優人、ルーキー浅野翔吾の3人は一塁、三塁、左翼の3つのポジション、中田翔も一塁と左翼。調子次第で使い分ければ強力な布陣になる。一塁、三塁、左翼の選手が流動的に動くのであれば、二遊間をしっかり固める。二塁には吉川尚輝という球界屈指の名手がいるので、守れる遊撃を見つければ良い。打力は低いが守備力は坂本に匹敵する中山礼都と門脇誠が候補」(在京球団編成担当)

“後釜”がしっかり育ってきているのも大きい。坂本が離脱後は門脇が遊撃手として最も多くの試合に先発出場しているが、今後は長い目で見て若い選手を試す時期でもある。

「原監督には腹を括って欲しい。二遊間は常に試合へ関与するポジションだけに、一軍での実戦経験を積まないと育たない。極端な話、打率0割で良いから、守備を徹底重視するくらいで良い。中山、門脇のどちらかが育てば今後10年は安泰になる可能性もあるのだから」(巨人OB)

 ここ数年はケガでの欠場が目立ったことで度々コンバートの話が出てきたが時間だけが経過してきた。その間、打撃成績などは下がっているとはいえ、遊撃手として試合に出場することに“こだわり”を見せてきた坂本。だが、状況を考えると今がコンバートのタイミングなのかもしれない。

 既にバッティングは問題なく行えているという報道もあり、一軍合流が近づいているのは間違いない。復帰後にどのポジションで起用されるかで、歴代18位の安打数(2265)をどれだけ伸ばせるかにも影響してきそうだ。