(1) そもそも単語・文法を知らない

 (2) 英語の音が全部つながって聞こえてしまう

 (3) 単語の意味はわかるけど、文章の意味を処理するのが追いつかない

 (4) (1)~(3)をやるのに負荷がかかりすぎて、そのときは理解できても、文章が長くなると前半の内容を忘れていく

 たとえば、リスニングが苦手な場合には、大まかに分類したとしても、この4つの課題があります。(1)と(4)では、その解決策は大きく異なることがわかりますよね。

 このように、自分が何に躓いているのかを考えることで初めて、具体的な解決策が見えてくるようになります。

 課題の解像度が低いまま勉強をスタートしてしまう状況は、病院で「なんとなく具合が悪いのがわかったので、さっそく手術したい」と言われてしまうのとほとんど同じです。そんなのおかしいですよね。

 手術をする前には必ず「精密検査」、つまり症状の分析、原因の特定が必要になります。

 勉強の場合も同じことです。「リスニングができない」という症状に対して、何故リスニングができないのかという「症状の分析と原因の特定」が必要だということです。

 原因によって取るべき対処法は当然異なります。

「リスニングが苦手」「読解力がない」「資料作成が苦手」などの勉強の課題が見つかったときには、「お腹が痛い」のと同じ状態だと考えるようにしましょう。

 そこから「なんでお腹が痛いのか?」を丁寧に検査していきます。「食べすぎ、飲みすぎ」でお腹が痛いのと「胃がん」とでは、治療法がまったく異なります。

 こうした課題発見の一番の理想は、医者にあたる人に症状を見てもらうことです。

 しかし、もちろん、セルフチェックも可能です。ただ、そこには落とし穴もあります。まずは注意すべきところから見ていきましょう。

■「メソッド」の乱用に気を付けよう

 皆さんも「○○メソッド」のような勉強法を見かけたことがあるかもしれません。

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頭痛の時に胃腸薬は必要ない