松原聖弥
松原聖弥
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  シーズン途中でトレード移籍した選手たちが、輝きを放っている。

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 宇佐見真吾、斎藤綱記が日本ハムから中日へ、郡司裕也、山本拓実が中日から日本ハムへ移籍する2対2の交換トレードが両球団から発表されたのは6月19日。中日は正捕手・木下拓哉が故障で戦線離脱したため即戦力の捕手を探していた。左の救援が手薄な事情もあった。一方で、日本ハムはパンチ力がある強打者とセットアッパーの補強を模索。郡司、山本に白羽の矢を立てた。 

「宇佐見は昨年正捕手格だったが、今年は新加入の伏見寅威、アリエル・マルティネスに出場機会を奪われていた。打撃センスも光る捕手なので中日では攻守で期待が大きい。斎藤にも十分にチャンスがある。左のリリーバーは福敬登、砂田毅樹がピリッとせずファームで調整中です。好投を続ければ大事な場面を託されることになるでしょう。郡司は25歳、山本は23歳と若く大化けする可能性がある。さっそく結果を残していますし楽しみですね」(スポーツ紙デスク) 

 宇佐見は中日移籍後にクリーンアップを担い、先発マスクをかぶっている。日ハムに移籍した郡司も今月4日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で左腕・和田毅から左翼にプロ初アーチを放つなど移籍後4試合で14打数7安打、打率.500と強烈にアピール。9日のロッテ戦(エスコンフィールド)では山本が移籍後初先発で郡司とバッテリーを組み、2回2奪三振無失点の好投を見せた。身長167センチと上背はないが、キレ味鋭い直球は大きな魅力だ。日本ハムには身長170センチと小柄だったが、浮き上がるような軌道の直球で167セーブ107ホールドをマークした武田久という名リリーバーがいた。山本も偉大な先輩に近づきたい。 

 巨人からロッテにトレード移籍し、自慢の打撃で強烈なインパクトを与えているのが石川慎吾だ。ファームで打率.358、4本塁打と格の違いを見せていたが、今季は1軍出場なしとなかなかチャンスが巡ってこなかった。30歳という年齢を考えると、他球団のほうが輝けると巨人の球団フロントは判断したのだろう。今月3日、ロッテにトレード移籍することが発表された。 

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「飼い殺し」は選手の可能性を奪ってしまう