
もう一冊はメーガンさんの王室日記だ。2018年5月の結婚式から20年3月の正式な王室離脱まで正味約1年8カ月、王室メンバーだった時のあれこれをつづっている。表に出すタイミングを計っていたが、ついにその時が来たという判断だ。
きっかけは、20年に約28億円の契約をした音楽配信大手のスポティファイに契約を打ち切られたこと。自身の番組「アーキタイプス」ではマライア・キャリーなど著名人にインタビューし、女性の頑張りをくじく言葉を検証するはずだった。名の知れた女性も出演したが、話すのはメーガンさんばかりで、多額のギャラを支払って招いたゲストは口を挟む余地がなかった。
初めのうちは話題にはなったものの、次第に人気が下降した。さらに、フェイクとの評判も立った。たまたま番組終了後にお礼をツイートしたゲストが、手際が良かったとしてインタビュアーの名前を出したのだが、それはメーガンさんではなく、スタッフの一人だった。メーガンさんは、有名人がゲストの時は自らインタビューしたが、そうでない時はスタッフに任せ、後から自分の声をかぶせたという疑惑が浮上したのだ。その結果、本人がインタビューしたかのような仕上がりになった。これについて現時点でメーガンさんから説明や弁明はない。
スポティファイから切られてすぐのメーガンさんに、フランスの高級ファッションブランド、クリスチャン・ディオールとの契約のうわさが立った。ヘンリー王子はディオールのシャツを着用してチャールズ国王の戴冠(たいかん)式などに出席していたのだ。夫妻そろってブランドの顔になれば桁違いの契約金が転がり込むと騒ぎになったが、まもなくディオールが全面否定した。
■信ぴょう性をアピール
続いて、ネットフリックスも夫妻との契約を打ち切るとの臆測が流れた。夫妻は20年に約143億円の大型契約を交わした後、ドキュメンタリー番組として「ハリー&メーガン」などしか発表していない。ネットフリックスは、すぐに契約解消は考えていないとしたものの、人気作品を発表しないと2025年の契約更新はできないとほのめかしている。