――鳥羽氏だけでなく、キャンドル氏の発言にも、亀山さんがこれまで「問題あり」と感じたことはありましたか?
6月18日に開いた1時間半の記者会見で、妻の広末さんに対して語った言葉には、どこか気持ちの悪さを感じました。自分の仕事のことは延々と話すのに、妻のことは「いい妻です」「いい母です」っていう評価ばかりで、仕事面で彼女をねぎらう言葉は一切なし。なんで母と妻という視点でしかパートナーを見られないのか、女優という良くも悪くも特殊な職業の人を妻にした覚悟はないのか、と疑問でした。
――これまで不倫騒動を起こした有名人のなかでも、キャンドル氏と鳥羽氏はかなり饒舌な印象を受けますが、積極的に発言を続ける理由はなんだと思いますか?
ネットでいろいろな情報が出まわった後に言い訳みたいに説明するよりは、先に自分が言ったほうがいいっていう判断があるんだと思います。キャンドルさんは会見で、鳥羽さんは文春のインタビューで、ちゃんとしゃべることで、ここで落とし前つけたろか、みたいな。
あとは、二人とも承認欲求が強いように見えるんですけど、見せ方はそれぞれちがいます。キャンドルさんは、キャラを固めていますよね。裏の顔はちがうのかもしれないけど、少なくとも世間に見せる表の顔は、穏やかで、困っている人を慰めに行くいい人って決めている。そこからは絶対に出ないし、そういう自分を承認してねっていうスタンス。
一方の鳥羽さんは、インスタなんかを見ていると、「こういうビッグな人と知り合いです」っていうアピールが多いし、虎の威を借る狐的な自己顕示欲が垣間見えます。でもキャンドルさんほどしっかり戦略を立ててキャラを決めていなかったから、その甘さゆえに、今回の東スポの“トラップ”にはまったのかなと。
――今回、鳥羽氏はキャンドル氏に対して「俺のほうがまとも」と言い放ちましたが、キャンドル氏も先月の会見で「彼からは謝罪がない」と鳥羽氏を非難していました。不倫した側とされた側のマウント合戦というのは、よくある構図なのでしょうか?
女性だと、愛人がSNSで匂わせ投稿をしたり、妻が愛人のところに乗りこんだりするケースは少なくないんですけど、男同士でマウントを取り合うっていうのは意外と珍しいです。今のご時世的に、男性が「俺の女だ」と取り合うのは印象が悪いから、本人たちも言いにくいのかもしれません。