筒香嘉智
筒香嘉智
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  レンジャーズ傘下3Aラウンドロックを退団となった筒香嘉智の動向が注目されている。

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 筒香はメジャー挑戦4年目の今年、レンジャーズとマイナー契約を結んでメジャー昇格を目指していた。3Aでは51試合出場で打率.249、6本塁打をマーク。5月までは低調だったが、6月は月間打率3割をキープし、3試合連発を含む4本塁打と自慢の長打力を発揮していた。レンジャーズを自由契約になった舞台裏について、米国駐在の記者はこう分析する。

 「筒香の意思で契約破棄した可能性が高い。レンジャーズは地区首位と好調でレギュラーが固まっている。メジャー昇格のチャンスがなかなかない中で、米国の他球団から声がかかっている可能性があります。打撃の状態が上がってきており、一塁、三塁、外野と複数のポジションを守れるため、首脳陣からすれば使い勝手がいい選手です。筒香としても、他球団のほうがメジャーで活躍するチャンスが高いと判断したのでは。日本球界復帰の可能性が取り沙汰されていますが、米国でのプレーにこだわっているので信念は貫くと思います」

 大谷翔平(エンゼルス)、吉田正尚(レッドソックス)が活躍しているが、日本人野手がメジャーで長距離砲として活躍したケースは少ない。筒香はDeNA在籍時に通算205本塁打をマーク。16年には44本塁打、110打点で2冠王に輝き、侍ジャパンの4番としても活躍し、19年オフにポスティングシステムで海の向こうに渡ったが、レイズ、ドジャース、パイレーツと3球団で通算182試合に出場し、打率.197、18本塁打、75打点とふるわない。21年のシーズン途中に加入したパイレーツで輝きを放った時期もあったが、腰痛など故障の影響もあり昨年8月に自由契約に。その後はブルージェイズ、レンジャーズの3Aを渡り歩いたが、メジャー昇格がかなえられていない。

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日本球界で実績十分