栄養を吸収する小腸の機能が不十分だと栄養不足になり空腹を感じやすくなる
栄養を吸収する小腸の機能が不十分だと栄養不足になり空腹を感じやすくなる
この記事の写真をすべて見る

  空腹に負けてダイエットに挫折してしまう人は多い。肥満予防健康管理士・菅野観愛(かんの・みあ)さんは、「すぐに空腹になるとしたら、栄養バランスが崩れている可能性あり」と指摘する。菅野さんによれば、栄養バランスが崩れると体が足りない栄養を欲するようにできているので、「栄養価の高い食事を摂るのはもちろん、栄養をしっかりと吸収できるよう腸内環境を整えることも大切」だという。

【写真】年齢は50歳だが体内年齢は20歳!菅野観愛さんはこちら

 菅野さんが監修し、重信初江さんが料理を担当した『やせない人がいないと話題のミア式 料理研究家がダイエット教室に通ってみたら、こんなにやせた!』(朝日新聞出版)から、腸内環境を整える腸活テクニックを抜粋して紹介する。

*  *  *

 食べたものを吸収する小腸には、栄養分をキャッチするじゅう毛が無数に生えています。ですが現代人は、このじゅう毛が正常に機能していない人がほとんどです。栄養を吸収しないまま放置すると栄養不足の状態が続き、空腹を感じやすくなったり、脂肪をためやすくなったりします。

小腸のじゅう毛が栄養を吸収するイメージ
小腸のじゅう毛が栄養を吸収するイメージ

■ハーブで小腸の栄養吸収の働きを良くしよう

 小腸のじゅう毛をケアするにはハーブをうまく使うのがおすすめ。しょうがやねぎ、しそなどたんぱく質と相性のいいものもあるので、トッピングに使うのもいいですね。ただしハーブは刺激が強いので、摂り過ぎには気をつけてください。簡単なのはサプリメントやハーブティー。自分に合った方法で取り入れましょう。

 食物繊維は水に溶けやすい水溶性と、溶けにくい不溶性のものがあります。水溶性はねばりがあるので、空腹をまぎらわしてくれるのに役立ち、有害な物質の吸収と排出を助けてくれるので、デトックスにも効果があります。ほかにもコレステロールの抑制・吸収、セルライトの原因であるむくみの解消にも有効です。

 不溶性食物繊維は宿便の排出にも一役買ってくれます。水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も、どちらの成分も含まれているのは豆類です。ミア式ダイエットには欠かせない食品です。

次のページ
水溶性食物繊維を含む食品は野菜・いも類・豆類・海藻類