村元:5歳のときからスケートしかしていないので、ほかに何ができるのかも分かりません。いろいろやってみて、合う合わないを自分で探していくしかないとは思いますが、何かしらスケートには絶対かかわっていくと思います。

高橋:個々の活動とともに2人での活動も同じくらいやっていきたいですね。

村元:大ちゃんと2人でやることにはすごいスペシャルなものがあると感じるので、個人の活動と両方できたらいいなと思っています。スケートを通じて何か壮大なプロジェクトをしたいという夢もあります。

■アイスダンスに貢献を

高橋:僕はプロデュース的なものも好きですね。1月に横浜、5月に福岡で行ったアイスショーの「アイスエクスプロージョン2023」では、構成や曲、世界観などを相談しながらつくりました。メンバーをどうつなげていくか、グループナンバーをどこに入れるか、後半はスケーターの紹介なしにして流れをつくったり。初めてやりましたけど、面白かったです。

村元:衣装の色や雰囲気についても指示していて、大ちゃんはプロデュースもすごい向いていると思いました。

高橋:僕は3年しか現役ではアイスダンスをできなかったけれど、これから先は違う形で長くかかわっていけると思っています。ドラフトじゃないけど、向いている人を見つけたりもしてみたい。アイスダンスは日本では競技に打ち込む環境が厳しくて海外に行かざるを得なくて、経済的にもきつかったりもしますが、そこでも何か貢献できれば。それこそアイスダンサーだけのショー、アイスダンサーが「出たい」と思ってもらえるショーもできれば。

村元:アイスダンサーだけのアイスショー、すごくいいなと思う。やりたいことはたくさんあるけれど……。

高橋:ここからが大変だよね。あまり考えてしまうと足が出なくなるから、考えすぎずにいよう(笑)。

(ライター・松原孝臣)

AERA 2023年6月19日号

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