料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ドライフルーツの手作りビネガー」。
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美容と健康にいいと言われるお酢。市販のフルーツビネガーもよく見かけますが、お好みのドライフルーツを使って手作りしてみませんか? ちょっとアレンジすれば、ドレッシングやドリンク、ジャムにも活用できます。
まずは煮沸消毒後、乾燥させた清潔なガラスびんを2個ご用意ください。作り方はそれぞれのびんにドライのマンゴーとクランベリーを入れ、お酢を注ぐだけ。米酢や白ワインビネガーでもいいですが、リンゴ酢を使うとぐっと風味が増します。
びんにフタをして、冷暗所で1週間ほど置くと完成です。フルーツは澱が出てくるので取り出し、ジャムにするといいですよ。
できあがったビネガーは、色鮮やかで見ているだけで元気が出そう。フルーツごとオリーブオイルなどの調味料と一緒に混ぜればドレッシングに。炭酸とハチミツで割れば、スカッとさわやかなドリンクになり、これからの季節にぴったり。夏に向け、ヘルシーな毎日にどうぞお役立てください。
(構成/沖村かなみ)
■ドライフルーツの手作りビネガー
【材料】ドライマンゴー50g、ドライクランベリー30g、酢300ml
【作り方】(1)煮沸消毒した清潔なガラスびんを2個用意し、小さく切ったドライマンゴー、ドライクランベリーをそれぞれ容器に入れ、酢を150mlずつ加える。(2)びんにフタをして、冷暗所で1週間置く。(3)(2)を漉してフルーツを取り除き、冷蔵庫で保存して使う。※取り出したフルーツはグラニュー糖や白ワインを加えて煮ればジャムになる。
【ワンポイントアドバイス】ドライフルーツに酢を加えるだけ。1週間経てば、果肉の色や風味が加わる。
完成したビネガーはフルーツも一緒に調味料と混ぜればサラダドレッシングに。
※週刊朝日 2023年5月26日号