NPBの球団経営は決して大きな利益を生み出せるビジネスではないが、やはり人気スポーツであるプロ野球のチームを持つことは大きなステータスだ。

中日は今後も球団を保有するだろう。経営的側面から色々と切り詰めるのは理解できる。しかし球団創設以来、プライドなどを大事にしてきたならば、見栄を張って勝つことにもこだわって欲しい」(名古屋在住スポーツライター)

 他球団に比べて資金の投入も少なく、勝てない状態が続く。「身売りすべきだ」とファンが感じるのも当然理解できるが……。

「綺麗事に聞こえるが球団、ファン、地元が1つになるしかない。歯車が噛み合い結果が出始めれば、人気も回復して球団経営も改善できる。時間がかかるかもしれないが、中日が球団を保有し続けるなら方法はそれしかない」(中日担当記者)

 2019年から2年連続で最下位だったヤクルトは、その翌年から連覇を果たした。それならば数年後には中日が優勝争いの常連になっている可能性もある。未来には何が起こるかわからない。ファンからすると勝てないことへの悔しさやストレスはあるが、しばらくは見守るしかないのかもしれない。