投手陣はWBCの出場国でトップクラスの陣容と言って間違いないだろう。先発陣は大谷、ダルビッシュ有(パドレス)、山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)の4枚。WBCは球数制限のルールがあるため、試合中盤で救援する「第2先発」も重要な役割だ。ここに今永昇太(DeNA)、高橋宏斗(中日)、宮城大弥(オリックス)、高橋奎二(ヤクルト)、戸郷翔征(巨人)と各球団のエース級の投手たちが組み込まれる。
「米国、ドミニカ共和国は優勝候補だが、先発陣と第2先発の能力で言えば日本の方が上。特に今永、高橋宏は初対戦の打者はなかなか打てないでしょう。これだけ能力の高い投手がそろうと、起用法の幅が広がる。注目されるのは大谷です。大勢(巨人)、栗林良吏(広島)、松井裕樹(楽天)と各球団で守護神を務める投手がそろっていますが、WBCの9回に登板する投手は計り知れない重圧がある。大会連覇を飾った09年のWBCで大会途中にダルビッシュを先発から抑えに配置転換した前例もあります。大谷は初戦の中国戦、16日の準々決勝に先発登板し、準決勝以降は指名打者でスタメン出場して、最後は抑えで登板して試合を締める。漫画みたいな世界ですが、大谷なら実現しても不思議ではない」(スポーツ紙デスク)
投打で「侍ジャパン史上最強」の呼び声が高い。国の威信をかけた戦いが始まる。(今川秀悟)