選挙戦では東京選挙区の6議席目を巡り、熾烈(しれつ)な戦いになっていることについて、

「はっきり言って、どこもライバルだとは思っていない。他と比べて戦うものじゃない。無党派にどれだけ食い込めるかですよ、うちは。自分たちがやれることをやるしかない。情勢調査は各社違うし、そこに一喜一憂してもしょうがない」

 集会で、山本氏は「山本太郎アンチとか大好きです。アンチの人いませんか」と、集まった人らに自身に対する批判的な質問を歓迎していた。

「だって、そっちのほうが面白いじゃないですか。『ディスり』の方が盛り上がるじゃないですか。一番、勉強になります。アンチがきてくれるほうが。話し合いの内容によってはわかっていただけて、『じゃあ応援する』という人も出てきますから。いろんな意見で盛り上がった方がいいんですよね」

 盆踊りやよさこい、演説中の音楽など、趣向を凝らした狙いについて聞くと、

「自分が楽しいことが好き、というだけかもしれません。(選挙期間の)18日間、同じことをやり続けていたらおかしくなりますよね。ちょっと気分を変えたい。そうしないと自分がもたないですよ。演説も切羽詰まった話が多い。政治の話を聞くと落ち込むような現実があるから、それをもうちょっとマイルドにするためでもあります。辛い現実を突きつけられるだけだったら、いっぱいになりますよ。しゃべっていても嫌になるし。(候補者の)“汗だく”“つゆだく”の熱意とかあんまり受け取りたくないんですよね」

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「自民の朝日健太郎、生稲晃子、立憲の蓮舫の各氏が3強と言われていて、4~6位の順位が入れ替わる混戦となっています」(元自民秘書)

 新顔でありながら“3強”に入っているという生稲氏。いわずと知れた80年代に人気を博したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーだ。

 6月末、東京・吉祥寺駅前での生稲氏の応援演説に駆けつけた岸田文雄首相は、

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サインに応じる生稲氏