あまりにも汗をかきすぎる人のために、脇汗に塗る薬が使えるようになりました。汗腺のアセチルコリンの働きでブロックすることで汗を抑えます。現在は2剤使えるようになっており、ゲル状のものと使い捨ての濡れタオルのものがあります。脇汗でお困りの人は皮膚科専門医にぜひご相談ください。
一方、手に汗をかきすぎる人には別の薬剤があります。塩化アルミニウムと呼ばれるもので、これは汗腺をふさぎ汗を抑えます。ただしこれは院内製剤である場合が多く、処方できる病院とできない病院があります。事前に問い合わせが必要でしょう。
ひとつ覚えておいてほしいのが、汗がかけなくなる病気もあるということです。お風呂に入ったり暑い場所に行くと皮膚がピリピリチクチクして、しまいには気分が悪くなる人は無汗症という病気かもしれません。どうも汗が出にくいと感じる人もぜひ皮膚科でご相談ください。
これからますます暑くなります。うまく汗と付き合って、気持ちの良い夏を過ごしたいものです。