「今回の『六本木クラス』は同じアジア人が演じますし、これまでも韓流ドラマの日本リメイクは成功した例がいくつもある。『美男ですね』、『グッド・ドクター』、『知ってるワイフ』あたりは非常に評価が高く、『ボイス 110緊急指令室』はシーズン2まで制作され、『シグナル 長期未解決事件捜査班』は連ドラ終了後にスペシャルドラマとオリジナル映画まで制作されました。つまり、韓流ドラマと日本の連ドラとの親和性は高く、リメイクしてもヒットさせやすいと言っていい。今回の『六本木クラス』は原作ドラマに非常に忠実にリメイクすると聞いていますし、加えて主人公の敵役を香川照之さんが演じるので、『半沢直樹』以来の仰々しい顔芸を披露してくれるはず。認知度が断トツに高い大ヒット作に日本のスパイスがいいあんばいで加われば、ヒットする可能性は非常に高いと思います」

■韓国の原作者が平手を指名

 原作ドラマのヒロインで、天才的な頭脳を持つインフルエンサー役のチョ・イソにあたる麻宮葵役を演じるのは、元欅坂46の絶対的エースだった平手友梨奈(21)。グループを脱退して約2年半、すでに女優として頭角を現しつつ彼女に今回も注目が集まっている。スポーツ紙の芸能担当記者は言う。

「パク・セロイを支えるチョ・イソは『梨泰院クラス』のもうひとりの主人公であり、同役を演じたキム・ダミは韓国のエンタメ界に突如として現れた新進気鋭の天才女優でした。『梨泰院クラス』は彼女の連ドラ初出演だったため非常に注目を集め、彼女が本格的に登場する3話目以降に視聴率が飛躍的に上がり続け、大ヒットに貢献しました。今回のリメイク版でもチョ・イソ役を誰が演じるのかは“最重要課題”でしたが、原作となった漫画版の作者が、平手さん主演の映画『響―HIBIKI―』を見て彼女を葵役に推薦したと言われています。原作者からのお墨付きを受けるほど、適任ということなのです。欅坂46では一時代を築いた彼女ですが、女優としてはまだ発展途上であるため、この作品を代表作にできるかにも注目されています」

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意外と骨太な演技が得意の竹内涼真