村上は高卒5年目の22歳。今季96試合出場で打率.321、39本塁打、98打点と三冠王を狙える位置につけている。143試合換算で58.7本塁打と、日本新記録を塗り替えるのも決して夢物語ではない。松井氏が現役時代に50本塁打をマークしたのは巨人最終年の02年。打率.334、50本塁打、107打点で本塁打、打点の2冠王に輝いている。現在の村上と同学年だった高卒5年目の成績はどうだっただろうか。97年は打率.298、37本塁打、103打点をマーク。ヤクルトのドゥエイン・ホージーに本塁打王争いで及ばず、史上初の2年連続1本差で本塁打王のタイトルを逃した。松井氏は意外にも高卒5年目まで打撃タイトルは無冠に終わっている。

 不世出のスラッガー・松井氏を凌ぐほどのペースで本塁打を量産する村上。150キロ以上の剛速球を投げる投手が当たり前となり打者の成績が軒並み落ちている中、異次元の成績を残していることは大きな価値がある。海の向こうではエンゼルス・大谷翔平が投打の二刀流で活躍しているが、村上も伝説を作る未来が見える。一挙手一投足を見逃さないためにも、神宮球場に足を運ぶ価値は十分にあるだろう。(梅宮昌宗)

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