笹生とともに米ツアーを主戦場にしている畑岡奈紗も、国内では飛ばし屋の部類に入る。今季の平均飛距離は264.3ヤードでUSLPGAツアーでは33位だが、国内ツアーに当てはめるとトップの数字だ。身長158cmとUSLPGAツアーの中では小柄と言えるが、2017年は251.1ヤードとなっており、そこから10ヤード以上の飛距離アップに成功。ツアーでの活躍の影にはティーショットの成長もあると言えそうだ。

 国内ツアーに目を移すと穴井、葭葉ルミらがロングヒッターとして有名だ。ドライビング・ディスタンスのスタッツを発表するようになった2017年以降、この二人は常にランキングのトップ争いを演じており、今季も1位は穴井で260.2ヤード、2位は葭葉の254.8ヤードとなっている。

 この他、黄金世代の原英莉花、勝みなみもアベレージが250ヤードを超え国内ツアーでは飛ばし屋として知られる。勝は、身長157cmだが筋力トレーニングに積極的に取り組んでおり、2017年は242.9ヤードのアベレージだったが、2020-21シーズンは平均254.3ヤードと大きく飛躍。原は身長173cmと体格に恵まれており、今後もさらに飛距離アップするポテンシャルを秘めているのだ。

 このように女子ゴルフの世界では、USLPGAツアーで300ヤード間近、国内では260ヤードを超えるところまで飛距離を伸ばしてきている。渋野が2度目のメジャータイトル獲得まで目前に迫ったが、国内プロの飛ばしがさらに向上すれば、日本勢の海外メジャー優勝のチャンスはさらに広がることだろう。

暮らしとモノ班 for promotion
ヒッピー、ディスコ、パンク…70年代ファションのリバイバル熱が冷めない今