チャンス大城、初の著書『僕の心臓は右にある』の帯には、「即映画化。」(千原ジュニア)、「地下芸人の壮絶な半生、ここにあり。」(千原せいじ)という文字が記されている。芸人だけでなく、各界から絶賛の声が続く本書の発売記念トーク&サイン会が7月31日、芳林堂書店高田馬場店で開催された。タケトやインタレスティングたけしをゲストに迎えた、爆笑のトークイベントの一部を特別に公開する。
<チャンス大城が明かす 断れない男・インタレスティングたけしがラッセンよりゴッホが好きな理由>より続く
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タケト:5年くらい前、おれがジュニアさんと一緒にいるとき「チャンスさんと飲もう」ってなったことがあります。そのとき急に呼び出されたチャンスさんのカバンの中に、氷結が超いっぱい入っていたんです。しかも、店に入ってから、それを出して飲もうとして。で、ジュニアさんは「やめろ」って叱っていたんですけど、それに対してチャンスさんは「今日は全部俺がおごってやる」「ジュニアと俺は同期なんだよ」って逆切れしていた。でも、チャンスさんの財布の中には1000円しか入ってなかった。それで「いい加減にしろよ」って、ジュニアさんもあきれていましたよね。それで結局、チャンスさんから逃げて、ジュニアさんと僕だけで二軒目に行きましたもん。そしたら遠くから、「うわあああ」ってチャンスさんの叫び声が聞こえてきたけど、おれとジュニアさんは走って逃げて。あの状態を知っている僕からしたら、チャンスさん、お酒は止めて本当によかったですよね。
■松本人志に「大喜利しましょうよ」と、絡み酒
チャンス大城:本にも書いた失敗談なんですけど、すべらない話の打ち上げで、ぼくベロベロになっちゃって。花見じゃないですけど、いつの間にか尊敬している松本さんを見ながら飲む「松本見」みたいになっていたんですよね。そしたら、少し離れた場所にいたはずなのに、いつのまにか松本さんの隣に移動して、絡み酒になってしまって。松本さんに「大喜利しましょうよ」とか言っちゃったりして。