■セルヒオ・ラモス(スペイン代表)

 正真正銘“ラ・ロハ”の生けるレジェンド。18歳でのデビューから絶対的な中心選手としてEURO連覇やワールドカップ優勝を支え、これまで築き上げてきたキャップ数は「180」。幾多のスター選手を生んできたスペインにおいて、歴代最多を誇っている。またレアル・マドリーでもチャンピオンズリーグ3連覇など、スターと呼ばれるような選手でもたどり着けないような栄光の数々を手にしてきた。

 だが彼も、ケガがキャリアにストップをかけることに。レアル・マドリー最後のシーズンとなった2020-21シーズン後半から、パリ・サンジェルマン初年度の2021-22シーズンの前半戦にかけて、およそ1年近くピッチから離れることに。その間に行われたEURO2020も欠場、最後の招集は2021年3月と1年以上呼ばれていない。

 ルイス・エンリケ監督はEUROでの選外を決断した後、「将来的にはまた代表に戻ってきてほしい」と期待の言葉をかけていた。そして日本でのプレシーズンを送った今季は、開幕から公式戦3試合すべてに先発出場。トロフェ・デ・シャンピオンではゴールも記録し、復活を猛アピールしている。36歳となった今でも、ベストコンディションであれば世界有数のディフェンダーであることは間違いない。残された時間はわずかだが、自身5度目のワールドカップへ滑り込めるだろうか。

(文・三上凌平)

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