AERAdot.は、記者会見の情報が出る以前にX氏に取材を依頼した。すると、8月17日に突然、メッセージが送られてきた。

「安倍元首相事件について取材をされている皆様に」

 というタイトルで、

<(Aさんとは)毎日連絡を取り合って、毎日変わっていく状況を把握している状況です>

<(記者会見をはじめ何らかの表明を)発表するつもりでした。しかし、その後、私と相談してもう少し時間をとって十分に心の整理がついたときに発表するほうがよいということになりました>

 などと記されていた。

 そこで、X氏に取材を申し込むと、SNSを通じてメッセージが返ってきた。

「現在は私がAさんの代理人です。山上容疑者のことも知っていますが、確かに旧統一教会への不満を口にしていました。山上容疑者が犯行に及んだことで思い当たることはたくさんありますが、簡単に述べられるものではありません。警察ではいろいろと聴かれました。パソコンに残っている山上容疑者とのメールは20回くらい。山上容疑者から『アルバイト先とトラブルになった』という相談のメールもありました」

 山上容疑者の伯父との示談交渉についても、

「伯父さんとAさん、旧統一教会の間に入って、最後に金額を決めて返金の交渉をしたのも私です。金額は伯父さんも満足しているのではないでしょうか」

 と説明するX氏。現在のAさんについて聞くと、

「今も旧統一教会の『聖本』と呼ばれる本などをよく読んでいて、信仰心は変わっていません。記者会見については、安倍元首相の国葬儀の後ですとか、Aさんの心の整理がついたら発表することになります。いずれは、正式に謝罪文が出ます。Aさんは現在、そういう心境です」

 と回答した。

 一方で、山上容疑者の伯父は、

「Aは、山上容疑者の父親が死亡した時の生命保険金を旧統一教会に4千万円か5千万円、寄付している。だが、保険金の半分は山上容疑者をはじめ、子どもたちのもの。その同意もなしに、寄付している。教会も保険金と知って寄付させたなら責任がある。なんとか取り返してやりたい」

 と法的手続きを視野に入れていると話す。

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旧統一教会とは手を切ってから会見、謝罪を