9月5日、糸井嘉男(阪神)が近日中に去就について球団と話し合いが行われることが報じられた。今年でプロ19年目、41歳の糸井はここまで61試合に出場して36安打、打率.222という成績となっている。年齢とこの数字を見れば、来年の戦力としては考えられないと球団が判断することも全く不思議ではないだろう。
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同じ40代の野手で糸井よりも成績的に厳しい状況となっているのが福留孝介(中日)だ。古巣に復帰して1年目の昨年は打率こそ低かったものの、度々勝負強さを発揮して健在ぶりをアピールしたが、今年はここまで23打数1安打と全く結果を残すことができていない。二軍でもベンチを温めることが多く、ここまでわずか21試合の出場にとどまっている。本人はイチロー(元マリナーズ)がプレーした46歳を超えることを目指しているとも語っているが、残りのシーズンでよほどのプレーを見せない限り、それを達成するのは極めて難しいと言わざるを得ないだろう。
セ・パ両リーグで首位打者に輝いている内川聖一(ヤクルト)も微妙な状況だ。ソフトバンクを自由契約となり、出場機会を求めて昨年ヤクルトに移籍したものの、38試合の出場で11安打に終わっている。今年も開幕から二軍暮らしが続き、主力選手の新型コロナウイルス感染で一時は一軍昇格を果たしたが、6試合の出場で3安打、打率.214と結果を残すことができていない。ただ、救いがあるとすれば二軍では打率.335としっかり成績を残しているところではないだろうか。また、過去にもクライマックスシリーズや日本シリーズで度々劇的なバッティングを見せており、“ポストシーズンの鬼”とも呼ばれている。来年の契約を勝ち取るためにも、残りシーズン、そしてポストシーズンがまさに進退をかける場となりそうだ。
投手では最年長となる43歳の能見篤史(オリックス)も去就が注目される1人だ。一昨年のオフに現役続行を希望して阪神を退団し、コーチ兼任としてオリックスに移籍。昨年は貴重な左の中継ぎとして26試合に登板して2セーブ、5ホールドをマークするなど存在感を示した。