高卒1年目ながら早くもJ2の舞台で躍動しているのが、MF佐野航大(岡山)だ。2003年9月25日生まれの18歳。兄・海舟(町田)の後を追って入学した米子北高校で1年生時から10番を背負い、3年連続選手権出場やインターハイ準優勝&優秀選手など実績を残して地元クラブの岡山とプロ契約した。

 魅力はフットサル仕込みの細かいボールタッチとキープ力、そして鋭いドリブル突破だが、技巧派にありがちな“非弱さ”はなく、今季はトップ下、ボランチ、左MF、左ウイングバックと様々なポジションで出場しながら、現在3位と好調なチームで欠かせない戦力となっている。9月はU-19日本代表の一員としてU-20アジア杯予選に参戦。帰国後はさらに成長した姿を見せてくれるはずだ。

 守備陣で一気に評価を高めているのが、身長180センチの大型サイドバック、DF田邉秀斗(千葉)だ。2002年5月5日生まれの20歳。京都府出身で高校時代は名門・静岡学園でプレー。2年生時には不動の右サイドバックとして選手権優勝に貢献し、U-18日本代表にも選ばれた。フィジカルとテクニックを融合させたプレースタイルで、サッカーIQの高さと対人能力の強さで4バックのセンターでも能力を発揮できる。

 高校卒業後にJ1・川崎に入団したが、今年7月にJ2・千葉へ育成型期限付き移籍で入団すると、3バックの一角として即フル稼働中。自陣でボールを奪ってからスピードに乗ったドリブルでの“一人カウンター”も発動させながら攻守で存在感を発揮。冨安健洋にも通ずるスケールの大きなDFだ。

 J3で注目したいのが、FW横山歩夢(松本山雅)だ。2003年3月4日生まれの19歳。元Jリーガーの横山博敏を父に持ち、東海大高輪台高からプロ入り。自慢は類稀なスピード。50メートル5秒台という俊足を生かして相手ディフェンス陣を切り裂き、細かいステップを駆使した小気味いいドルブル、そして左右両足から強烈なシュートで積極的にゴールを奪う。

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