J1の舞台でもブレークが期待される新潟の三戸舜介
J1の舞台でもブレークが期待される新潟の三戸舜介
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 今季のJ1リーグ戦が最終節まで残り2カ月を切った傍ら、J2リーグ戦(最終節10月23日、参入プレーオフ決定戦は10月30日 11月6日、11月13日)、J3リーグ戦(最終節11月20日)もシーズン佳境を迎えようとしている。

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 その中で今夏の移籍期間には、本間至恩(新潟→クルブ・ブルッヘ)が海外移籍し、山本理仁(東京V→G大阪)、平塚悠知(水戸→福岡)、手塚康平(横浜FC→鳥栖)の3選手がJ2クラブからJ1クラブへと「個人昇格」を果たしたが、彼ら以外にも下位リーグからの飛躍が期待できる選手、J1の舞台でブレイク可能な注目の若きタレントは、まだまだいる。

 9月15日現在でJ2の首位を走るチームで注目したいのが、MF三戸舜介(新潟)だ。2002年9月28日生まれの19歳。中学からJFAアカデミー福島で育ち、2019年のU-17W杯にも出場した秀英アタッカー。身長164センチと小柄だが、優れた俊敏性と機動力でピッチを縦横無尽に駆け回って攻撃を活性化する。

 昨季はリーグ戦25試合に出場して2得点。今季は5月に6試合で2得点2アシストの活躍でJリーグの月間MVPも受賞。7月2日のザスパクサツ群馬戦で右鎖骨を骨折して約2カ月の戦線離脱を強いられたが、復帰2戦目の9月14日の甲府戦では鋭い飛び出しからの右足シュートで貴重なゴール(今季4得点目)を奪った。このまま波乱なく新潟が昇格圏内をキープできれば、来季はJ1の舞台で鋭いドリブル突破を披露するはずだ。

 J1昇格が困難になった中でも能力の高さを見せているのが、大卒2年目の司令塔MF長谷川元希(甲府)だ。1998年12月10日生まれの23歳。大宮の下部組織出身で法政大を経て甲府に入団。ライン間でタイミング良くボールを受けながら、高い技術と広い視野、豊富なアイデアで周囲を生かしてチャンスメイクするとともに、鋭いターンと華麗なシュートで自らもゴールを奪う。

 プロ1年目だった2021年はリーグ戦36試合出場で7得点5アシスト。セットプレーのキッカーも務めながら守備面での成長も見せ、2年目の今季も現時点で8得点3アシストと活躍。攻撃で“違い”を生み出せるタレントとして、本人の決断次第で来季のJ1クラブへの「個人昇格」も可能だろう。

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