成虫対策には、不快害虫用エアゾールタイプの駆除剤が有効だが、その前に成虫を家に入れないことが重要になる。メスの成虫の寿命は約10~20日ほどなので、特にその時期には洗濯物を取り込む時に、虫がついていないか確認すること。カツオブシや煮干しなどの乾物は、露出がないようにして保存しよう。

 アース製薬によると、以下の衣類害虫にも注意が必要とのこと。

・ヒメカツオブシムシ:幼虫は7~10ミリメートルで年1回発生。成虫は体長3.5~4.5mmくらいの黒い甲虫。幼虫で越冬し、翌春3~4月に蛹化。幼虫は動物・植物質ともに食害。ヒメマルカツオブシムシと生態が似ている。
・イガ:幼虫は5~6ミリメートル。発生期は5~9月頃で産卵もこの時期に集中。動物質(羊毛)繊維を食害。
・コイガ:幼虫の体長は6mmくらい、成虫の体長は5~7mmくらい。食性が広く、玄米や小麦、カツオブシなどの乾燥食材にも発生し、食品の被害もある。

 ネットで調べると、筆者同様に対策を怠っていたのか、これらの虫に困っている人の書き込みが多く出てくる。

 彼らと同居したくなければ、こまめな対策が必要だ。(AERA dot.編集部・國府田英之)

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國府田英之

國府田英之

1976年生まれ。全国紙の記者を経て2010年からフリーランスに。週刊誌記者やポータルサイトのニュースデスクなどを転々とする。家族の介護で離職し、しばらく無職で過ごしたのち20年秋からAERAdot.記者に。テーマは「社会」。どんなできごとも社会です。

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