そして身体合併症と精神症状両方の治療の必要性も再認識したという。

「やせが深刻な状態で内科に行くと、もっと食べればいいだけですよと言われてしまうんですね。身体面の治療をする医師からすれば正論ですが、それがわかっていてもできないのがこの病気です。命にかかわる栄養不足や合併症の治療を最優先しつつ、根底にある心の問題へのアプローチも欠かせません」

■話すだけで気持ちが楽になることも

 相談ほっとラインの課題も見えてきた。その一つが、平日の日中なので相談できる人が限られてしまうこと。また、コーディネーター1人で、じっくり話を聞くため、1日に相談を受けられるのは6~8人が限界だ。

「相談したいのにできないという方もいらっしゃるかもしれません。予算や人員などに限りはありますが、今後、メール相談なども検討していきたい」

 相談ほっとラインは始まったばかりで、知らない人も多い。河合医師らは「相談をする場があることを知って、つながってほしい」と、若い世代がつながりやすいSNSなどでも、さまざまな情報を発信しているという。

「ほっとラインという名前の通り、相談後に安心してもらうことが大事。電話でアドバイスできることは限られていますが、話すだけで気持ちが楽になることもあります。すぐに解決とまではいかなくても、一緒に解決の糸口を探り、回復へのきっかけになればいいなと思っています。気軽に電話をしてください」

(文/谷わこ)

摂食障害全国支援センター:相談ほっとライン

https://sessyoku-hotline.jp/

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