立憲の幹部が言う。
「自民党は、萩生田光一政調会長、山際大臣ら、旧統一教会と関係が深い議員が多くいる。それがまったく代わらないのですから、国会は、旧統一教会の問題一色になるんじゃないでしょうか。世論の後押しもありますからね」
窮地の岸田首相、次の手はあるのか? 解散総選挙は、衆院の「10増10減」問題が決着していないこともあって難しい。そうなると、「内閣改造と党人事の刷新しかない」と前出の自民党幹部が語る。
「今度こそ、旧統一教会とかかわりのある人を排除した内閣改造という手段はある。だが、多くの議員がなんらかの形で関係があり、刷新するにも人がいないという悩みもある。突破力のある河野太郎・消費者相を官房長官、小泉進次郎・元環境相を党三役に、という“人気者”の起用で乗り切るしかないとも。そういう声が上がるのは、それだけ追い込まれているといえる」
崖っぷちの岸田首相。「質問権」の行使が危機的な状況を打開する“一手”となるのか。
(AERA dot.編集部 取材班)