皇室おっかけ大学生、阿部満幹(あべ・かずひろ)さんは、カメラのシャッターを押すうちに、上皇さまと美智子さまの変化に気がついた。
「元赤坂の仙洞御所にお戻りになる頃から、おふたりの表情は見違えて明るくなったように感じます。6月の公文書館へのお出かけでも、車から降りた上皇さまは、上皇后さまをエスコートするように手をつないでいらっしゃった」
この公文書館へのお出かけには葉山のご滞在時と同じ、ストライプ柄の上品なトップスを選ばれた。
サングラスを外した誕生日写真
「7月に外出された際は、上皇后さまはマスクをあごまで外して、車内から外で待つ人に手を振ってくださった。笑顔も柔らかくお元気そうでした。特に今回のお誕生日の写真や映像では、いつも身に着けていらっしゃるポラリス社製のサングラスを外した場面もあり、目の調子が回復されたのかなと感じました」
美智子さまは19年と22年に白内障の手術を受けた。手術以来、外出時にはサングラスを装着することがほとんどだ。
ポラリス社の眼鏡はデザインの美しさで知られたスウェーデン王室認定のブランドだが、現在はポラリス・ジャパンとして日本のブランドとなった経緯がある。同社の担当者によれば、美智子さまに納めているのは、レンズに色がついたサングラスタイプの商品だという。
一般的に白内障の手術後は、視界が良くなる分、人によっては光をまぶしいと感じることもある。サングラスなどを装着して刺激を和らげる人もいる。
お誕生日に公開される美智子さまの写真を見ると、戸外はもちろん室内でもサングラスを装着していることが多かった。今回、米寿の誕生日に公開された動画では、サングラスを外して御用地を散策する場面もあった。加えて装いからも、明るい空気感が伝わる。
「ここ近年の上皇ご夫妻の誕生日写真も含めて、美智子さまは、グレーや黒など押さえた色をお召しのことが多かった。しかし今回は、明るいベージュでした」(阿部さん)