日本人選手では、これまで14人がワールドシリーズでプレーし、ワールドシリーズ制覇を経験しているのは、井口資仁(2005年:ホワイトソックス)、田口壮(2006年:カージナルス、2008年:フィリーズ)、松坂大輔(2007年:レッドソックス)、岡島秀樹(2007年:レッドソックス)、松井秀喜(2009年:ヤンキース)、上原浩治(2013年:レッドソックス)、田沢純一(2013年:レッドソックス)の7人だ。

 田口は2008年こそロースター登録のみでプレー自体はなかったが、メジャー通算8年間で所属チームが3度ワールドシリーズに進出。レギュラークラスの選手としてプレーしたのは2005年からの3シーズンにとどまったが、日本人選手としては唯一となる複数のワールドシリーズ制覇を経験している。また、世界一に登りつめることはできなかたものの、前田健太(2017年、2018年:ドジャース)はこちらも日本人として唯一となる2年連続でのワールドシリーズ出場を果たしている。

 今年はダルビッシュ有が所属しているパドレスがリーグ優勝決定シリーズまで進出したが、フィリーズを相手に1勝4敗で敗退。ドジャース時代の2017年以来となるワールドシリーズ出場はお預けとなったが、次に世界一をかけた舞台でプレーする日本人選手は誰なのか。また、トレードも噂される大谷が今後、ワールドシリーズ制覇を経験することはできるのか。個人的な成績だけではなく、チームの成績にも注目したい。

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