今年のプロ野球も大詰めを迎えているが、オフにもイベントは残っている。中でも注目されるのが11月5日(日本ハム戦)、6日(巨人戦)、9&10日(オーストラリア戦)に行われる侍ジャパンの強化試合だ。来年3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向けて貴重な実戦の場となるだけに実績のある選手も多く参加を予定しているが、一方で今年ブレイクした若手の選手も少なくない。改めて今回初めて侍ジャパンに選出された選手を並べてみたところ以下のような顔ぶれとなった。
【投手】
・佐々木朗希(ロッテ)、・森浦大輔(広島)、・高橋宏斗(中日)、・大勢(巨人)、・宮城大弥(オリックス)、・戸郷翔征(巨人)、・山崎颯一郎(オリックス)、・与座海人(西武)、・高橋奎二(ヤクルト)、・湯浅京己(阪神)
【内野手】
・牧秀悟(DeNA)、・中野拓夢(阪神)
【外野手】
・近本光司(阪神)、・佐藤輝明(阪神)、・塩見泰隆(ヤクルト)
初選出となった15人の所属球団を見てみると、今年Aクラスに入ったチームから10人が選ばれており、やはり若手が台頭しているチームはそれだけ成績も良いということが言えそうだ。しかし、そんな中でセ・パ両リーグでAクラスとなった6球団で唯一初選出されたプレイヤーがいなかったのがソフトバンクである。初選出以外のメンバーは石川柊太(森下暢仁の辞退による追加招集)、甲斐拓也、周東佑京の3人が選ばれているが、この中でWBCも選出が有力と見られるのは甲斐だけ。
昨年の東京五輪に出場していた選手も千賀滉大はこのオフのメジャー移籍、栗原陵矢は怪我による長期リハビリ中で選出されない可能性が高く、柳田悠岐も今年の成績を考えると微妙な立場と言える。投手では今年独立リーグからNPB復帰を果たした藤井皓哉、野手ではユーティリティープレーヤーの牧原大成が見事な活躍を見せたが、若手の台頭という意味では大きな課題を抱えていると言えそうだ。