板尾創路さん(撮影/中西正男)
板尾創路さん(撮影/中西正男)

 今でも自分に余裕があるわけじゃないんですよ。でも、全体を見ようとする自分がいるし、それを楽しんでいる自分もいるんですよね。

 と言いつつ、僕なんかよりももっと上でまだまだ元気な方もたくさんいらっしゃいますからね。そういう方々から年齢を聞かれて「59歳です」というと「まだまだ若いな」とも言われます。そう言われると「そんなもんなんかなぁ」とも思うんですけどね(笑)。

 自分でも不思議な感覚ですけど、ま、テレビ局でも僕と同じか上の人は社長くらいしかいないのも事実です(笑)。

 この先、自分がどうなっていくのか。自分でも分からないですけど、それもまたこの仕事の魅力だとも思うので流れに乗りながらやっていこうと思っています。(中西正男)

■板尾創路(いたお・いつじ)
1963 年7月18日生まれ、大阪府出身。NSC大阪校4期生。お笑いコンビ「130R」のボケ担当。俳優としても活動し、NHK連続テレビ小説「まれ」、フジテレビ系ドラマ「営業部長 吉良奈津子」「僕たちがやりました」、映画「さや侍」「私の奴隷になりなさい」などに出演する。また「板尾創路の脱獄王」「月光ノ仮面」「火花」では監督を務めた。クリエイター、劇団、観客に出会いの場を提供する「関西演劇祭2022」(11月12日~20日、大阪・クールジャパンパーク大阪SSホール)ではフェスティバルディレクターを担当している。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?