【タイプ2】ストレスが多い「気滞」タイプ

気滞タイプ PhotoAC
気滞タイプ PhotoAC

<気になる症状>
ストレスで冷えのぼせの症状が強くなる、頭痛、肩こり、イライラ、怒りっぽい、緊張しやすい、胸苦しい、のどの閉塞感、口の渇き、舌辺(舌の両脇)が紅い、舌苔が薄く黄色い

<改善ポイント>
 五臓の「肝(かん)」は、「気」(エネルギー)の巡りをスムーズに保つ働きをしています。ところが、過剰なストレスを受けると肝の機能が低下し、気の巡りが滞りがちに。すると、気のエネルギーが停滞して体内に「熱」が発生し、ほてりやのぼせの症状につながります。
 一方、気は「血」の流れをサポートしているため、気の巡りが停滞すると血流の悪化も招くことに。結果、手足の先まで十分な血が巡らず、「冷え」を起こしてしまうのです。こうした熱と冷えの混在が、「冷えのぼせ」を招く要因となります。
 肝は体温を調節する自律神経の状態とも深く関わる臓器。不快な症状を改善するためにも、日頃のストレスを上手に発散して肝を健やかに保つよう心がけましょう。

<摂り入れたい食材>
気の巡りを整え肝の熱を取る、涼性で香りの良いものを。
ミント、ちんぴ(乾燥したみかんの皮)、金針菜、春菊、竹の子、そば、ジャスミン、菊、ウコン、黒きくらげ、三つ葉、コリアンダーなど 

【タイプ3】気血不足の「胃腸虚弱」タイプ

胃腸虚弱タイプ PhotoAC
胃腸虚弱タイプ PhotoAC

<気になる症状>
疲労で冷えのぼせの症状が強くなる、疲労感、顔色が白い、めまい、食欲不振、お腹の張り、軟便・下痢、舌の色が淡い、舌苔が白い、汗がダラダラ出る

<改善ポイント>
 体内の「気」(エネルギー)や「血(けつ)」は、身体を温める大切な要素。そのため食事の栄養から気血を生み出す「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きが弱くなると、体内の気血が不足して「冷え」を招きやすくなります。
 一方、脾胃の機能が低下して消化不良を起こすと、食物が停滞して体内に「湿熱(しつねつ)」が発生することも。結果、冷えと熱が混在して「冷えのぼせ」が起こるのです。
 暴飲暴食、脂っこい食事や甘いものの取り過ぎといった食の不摂生を続けていると、脾胃に大きな負担をかけるので要注意。食生活を整えて、日頃から元気な脾胃を保つよう心がけましょう。

<摂り入れたい食材>
脾胃を養い気血を充実させる、温性・甘味の食材を。
米、しょうが、シナモン、山椒の実、枸杞の実、ほうれん草、いんげん豆、鶏肉、卵、豆腐、ねぎ、フェンネル、なつめ、きのこ類、にんじん、かぼちゃ、鮭、黒糖など

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも
次のページ
高齢者に多いのは「腎の虚弱」タイプ