アジア最大の格闘技イベント『ONE Championship』。その立ち技部門であるスーパーシリーズで今年3月、秋元皓貴は日本人として初の王者となった(ONEバンタム級キックボクシング世界チャンピオン)。
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そして現在生活の拠点とするシンガポールで11月19日(土)に初防衛戦を迎える。大会のタイトルは『ONE 163: Akimoto vs. Petchtanong』。名前を冠され、堂々のメインとなる。
「コンディションはすごくいいかなと。いつも通りというか減量も特にないですし、普段練習しているのと全く変わらないコンディションです。心境としては前回の試合からさらに成長できるようずっとしっかりやってきたので、それが“どういう風にできるのかな”と、すごく楽しみな気持ちです」
秋元が王座を持つONEバンタム級は65.8kgがリミット。ONEデビュー(2019年1月)当初は61.2kg以下のフライ級で戦っていた秋元だが、20年10月に階級を変更。ムエタイのレジェンドであるカピタンにローを効かせてフルラウンドの激闘を制し、8カ月前に王者となった。
「減量は1~2kgぐらいで本当にないです。試合に向けたトレーニングで勝手に落ちて落ち過ぎになっちゃうので、試合前になると食べる量を増やすぐらいです」
インタビューは試合開催週=ファイトウィークに行ったが、秋元はすでに体重調整を終え、精悍な引き締まった表情。「楽しみ」という言葉が出るあたり、精神状態も良いようだ。
「やっぱり試合はいつも怖いし、負けるのも怖いし嫌です。もう相手も強い選手しか来ないので、やっぱりいつでも試合は怖いですけど、それでもトレーニングをして試合に近づいていくと、楽しみになってくる感じです」
落ち着いた様子を見ると、練習が順調に進み怖さを乗り越えているのが感じられる。
秋元は1992年8月31日生まれ。30代、そして世界王者となって初の試合を迎える。