外資系や国内大手企業の採用試験で実施される「ウェブテ」と呼ばれるWEBテストで“替え玉受検”をしたとして、私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで警視庁に逮捕された大阪市北区の関西電力社員、田中信人容疑者(28)。自身のツイッターには、通過実績のある企業として、だれもが知る大手企業の名前が並んでいた。
田中容疑者は今年4月、東京都内の女子大学生からSNSを通じて依頼を受け、クレジットカード会社の新卒採用のWEBテストで、会社から付与されたIDとパスワードを女子大学生から教えてもらい、代わりに受検した疑いが持たれている。2科目で報酬計4千円を受け取ったという。
田中容疑者のツイッターを見ると、
「ウェブテスト代行@元一件15000円の雇われ京大生代行員」
というアカウントで、プロフィールには、
「京都大学大学院卒/元外コン勤務/ウェブテ請負経験約4年、1人で計4000件以上、通過率95%以上 /23卒、24卒、中途、どんな方でも募集中/2科目4000円でウェブテスト代行します。オプションでZOOM画面共有も可能、時間合えば出張も可」
と学歴やこれまでの経験、実績、料金も提示していた。
警視庁は、田中容疑者はこれまで、全国から依頼を受けて4年間で約300人の替え玉受検を手掛け、計約400万円の報酬を得ていたとみている。
田中容疑者のツイッターには、これまでのWEBテスト替え玉受検の「実績」として、ゴールドマンサックス、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループなどの外資系から、三菱地所、三井不動産、三菱商事、三井物産、丸紅、博報堂、NTT西日本、農林中央金庫など、誰もが知っている大手企業の名がずらっと並んでいた。
“商売繁盛”だったようで、ツイッターに、
「今テストラッシュでめっちゃ依頼が増えていますので、もし枠いっぱいになったらすいません」