「メジャー側は年齢(山崎30歳、藤浪28歳)などを踏まえ即戦力として期待する。日本での実績はあっても(通用するか)未知数なので、出来高を厚くはするだろうが最初から好条件は引き出しにくい。山崎は現実を選んだとも考えられるが、藤浪はどう判断するのか。本人の言動を見ていると国内でプレーする選択肢はなく、よほどの悪い条件でない限りメジャーに挑戦するのではないか」(阪神担当記者)

「1試合161球という無理のある登板もあった。しかしプロ入り後のトータルではそこまで投げ過ぎてはいない。技術的な改善も見られるなど伸び代も感じる。ファンやマスコミが騒がしくないプレー環境を選べば、驚異的に伸びる可能性がある。最初の契約内容を多少、我慢してでもメジャー挑戦した方が良い」(MLBアジア地区担当スカウト)

 現時点では同級生の大谷と大きな差がついている。しかし米国で再び同じ土俵に立つことで、その差を逆転する可能性も残っている。「かつての輝きを再び見せてくれ」と願わずにはいられない。現状、メジャーの評価は高いとは言い難いが、藤浪はどの道を選ぶのだろうか。今後の動向を見守りたい。

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼