このように投資したものを慌てて売ることを「狼狽売り」といいますが、これは投資の世界では“あるある”なのです。
こんなふうに偉そうなことを言っていますが、僕もドットコムバブル崩壊のとき、一度「狼狽売り」をやってしまったことがあります。投資した株が値下がりするのは、本当に恐怖です。だから、狼狽売りをしたくなる気持ちはすごく理解できます。でも、たいていは損をするだけだから、みなさんには一度、冷静になってほしいです。
そんなときは、自分が「価値」に投資をしていることを思い出しましょう。
強い企業は、仮に「○○ショック」で株価が下がったとしても、組織や商品の価値が下がったわけではありません。
表面価格と価値は違います。
ビビって売りたくなったときも、僕は「株価が下がっても価値が変わっていないなら、むしろお買い得だ!」というセオリーを思い出すようにしています。
この記事では基本セオリーだけをお伝えしましたが、最新刊の『パックン式 お金の育て方』では、実はもっともっと詳しく紹介しています。
25年以上の僕の投資経験をぎゅっとまとめた一冊になっているので、興味があればぜひ読んでみてね!
(構成/増田侑真)
パックン
本名:パトリック・ハーラン。芸人・東京工業大学非常勤講師。
1970年11月14日生まれ。アメリカ・コロラド州出身。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」をはじめ、多くのテレビ番組に出演し、注目を集める。「AbemaPrime」「報道1930」でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。2012年10月より池上彰氏の推薦で東京工業大学の非常勤講師に就任。コミュニケーションと国際関係についての講義も行っている。二児のパパ。
25年以上の投資歴があり、金融教育の講師として全国各地で講演会も行っている。
最新刊の『お金の育て方』では、「生活保護」状態から「お金持ち」になるまでに身につけた、誰にでもマネできる、お金との付き合い方を詰め込んだ。