日本代表にとって7度目のW杯が終了した。グループリーグでドイツ、スペインという強豪を倒して4度目の決勝トーナメントに進出したが、クロアチア相手にPK戦の末敗れ、初のベスト8進出は果たせなかった。収穫と課題を手にカタールの地を後にする。だが、「終わり」は「新たな始まり」。次回2026年W杯北中米大会(カナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共催/6月開幕予定)では、どのような戦いを演じられるのか。そのためのメンバーは、誰になるのか。今後の成長を加味しながら、4年後の日本代表26人を予想したい。今回はGK・DF編。
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まずはGK。今大会のGK陣はいずれも30歳オーバーであり、世代交代は間違いなく進む。すでに日本には有望な若手GKが頭角を現しており、今後4年間での成長も見込まれる。現時点での筆頭は、現在22歳の谷晃生(湘南)。東京五輪で正GKを務め、Jリーグでも好パフォーマンスを継続。今オフの去就にも注目が集まるが、順調にキャリアを積んでいけば4年後は必ずメンバー入りするはずだ。
その強力なライバルになるのが、鈴木彩艶(浦和)だ。現在20歳。所属クラブでは西川周作の牙城を崩せていないが、ポテンシャルの大きさは随一。高さは谷に劣るが、パワーで上回り、長距離スローイングという武器もある。あと1人は迷うところだが、今大会の経験を買って、シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)が招集されるか。経験値が重要になるGKというポジションの特性を考えると、34歳となっている4年後もまだまだ健在のはずで、正GKになっている可能性もある。
センターバックは今後、日本の“強み”になる。今大会では万全なコンディションで臨むことはできなかったが、冨安健洋(アーセナル)の能力はやはり飛び抜けており、年齢的にも次回大会時に27歳で今度こそ中心として活躍すべきだ。同じくカタール大会で3試合に先発した板倉滉も29歳で、選手として最も脂の乗っている時期だ。ともに故障さえなければ、欧州舞台で多くの経験を積み、より頼りになる存在になっているはずだ。