センターバックは今後、日本の“強み”になる。冨安健洋(アーセナル)の能力はやはり飛び抜けている
センターバックは今後、日本の“強み”になる。冨安健洋(アーセナル)の能力はやはり飛び抜けている

 この2人に加え、高いボール奪取能力を存分に発揮して今季のJリーグMVPを受賞した岩田智輝には今後、日本代表の常連として期待したいところで、ボランチも可能な万能性も魅力で26人には入れておきたい。さらに今大会で惜しくもメンバー漏れしたが、欧州トップレベルで活躍できる能力を持つ瀬古歩夢(グラスホッパー)、そして規格外のスケールで特大のポテンシャルを持つチェイス・アンリ(シュトゥットガルトII)が、現在18歳で次回大会時が22歳。まだ荒削りだが、ドイツの地で一気に成長スピードを早め、4年後にW杯舞台に立っている可能性は十分にある。

カタール大会で3試合に先発した板倉滉
カタール大会で3試合に先発した板倉滉

 サイドバックはさらに大きくメンバーが代わるはずだ。その中で、右SBでは橋岡大樹(シント=トロイデン)と菅原由勢(AZ)の2人に期待したい。現在23歳の橋岡は、184センチの高さがあり、空中戦、対人守備の強さを見ても酒井宏樹の後継者に相応しい。現在22歳の菅原は攻撃力と万能性が魅力。森保ジャパンでは運にも見放されてアピールする機会が足りなかったが、すでにオランダで確かな結果を残している。一方の左SBは、中山雄太(ハダースフィールド)のメンバー入りに期待したいところ。今大会を故障で欠場した悔しさを今後の成長への糧にし、プレーの幅を広げているはずだ。その他、多くの候補者がいるが、今季大卒1年目ながらJ1で2得点8アシストと結果を残した山原怜音(清水)が今後A代表に絡んでくるはず。無尽蔵のスタミナを含めたフィジカルの強さは長友佑都に通じ、キックの威力と精度は先人を上回る。

 ここに挙げた選手以外にも、GKには高丘陽平(横浜FM)、大迫敬介(広島)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカB)らが候補。CBでは中谷進之介(名古屋)、町田浩樹(ロイヤル・ユニオン)、小林友希(セルティック)、藤井陽也(名古屋)、田中隼人(柏)、高井幸大(川崎)など高さと技術を兼ね備えた有望選手が多く控え、今大会のメンバーに名を連ねた現在23歳の伊藤洋輝(シュトゥットガルト)も当然候補になる。そしてSBでは、半田陸(山形)、畑大雅(湘南)、中野伸哉(鳥栖)、加藤聖(長崎)らに加え、高橋センダゴルタ仁胡(バルセロナ・フベニールA)も注目の存在だ。今回の森保ジャパンのGK、DF陣にはベテランが多かったこともあり、今後4年間で大幅にメンバーが入れ替わることになりそうだ。

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