「強豪国との対戦となると、自分たちのレベルでは難しい試合になるのは当たり前ですし、自分たちが本当に世界のトップを目指すなら、今回のようなやり方で勝っても先はないと思う。今回はこのやり方で本当に自分たちが目指しているところまでたどり着けそうでしたけど、その先に行こうと思ったら、自分たちはもっとポゼッションができないとダメだと思うし、もっと強豪国になるには、ビッグクラブでプレーしている選手の数人が必要だと思う。自分はそういう選手になれるように頑張りたいなと思います」(鎌田大地)

「結局、ベスト8やそういう舞台に残っていくチームはちゃんとしたチームだし、そういう意味ではそのステージに届くまでの距離はまだちょっとあったのかなと。世界を倒す距離はちょっと縮まったかもしれないけど、大会を通してその位置に行くという距離は近くなかったんだなと思う。(何が足りなかった?)何かサッカー(面)と言えばそうだし、もっと自分が主導権を握れるサッカーができればと思えばそうだろうし。でも握ったらベスト8に行けるかと言われたら違うだろうし。こういう経験を経て、そのステージに行けるんだろうなと」(田中碧)

「やっぱりこうしてボールを握られる時間が多くなると、勝つ確率は下がるなとは感じたので、しっかり握りながら試合を進めていくのを感じています」(堂安律)

「やっぱり世界のトップ8に行くことを考えると、点を取り切る力を自分のチームとしてもしっかり持っておくことが、勝ち進んでいくためには必要なんだなってことはすごく感じました。ハードワークして守備をするところが世界に通用するのは十分証明できたと思うし。もう一つ上に行くためには、どこでどうパワーを使っていくのかをもう一回やっていかないといけないなと」(谷口彰悟)

■過去の経験から学ぶ必要性

 一つはボールをつなぐ力だ。とくにボールを奪ったあとのパスの精度向上は必須だろう。クロアチア戦では何度となく最初のパスでボールを奪われ、自ら試合を難しくした面もあった。ロシア大会以来の課題は、まだまだ向上しなくてはならない部分だ。

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