――第2子の妊活もされていたそうですね。
そうですね。1~2年続けていた第2子の妊活を、今年7月にやめました。通院に疲れたのと、月経前症候群(PMS)がひどかったのでピルを飲みたいなとか、花粉症の舌下免疫療法をやってみたいとか、妊活中だとやりたいことが制限されてしまうので、いったんお休みしました。そしたら、この人とずっと一緒にやっていくという緊張の糸が切れたというか、もしかしたら全然違う未来もあるかもしれないという気持ちが芽生えました。
そのときに、ちょっとしたけんかがあり、彼が「出て行きたい」と。これまでも妊娠中と出産後に1回ずつぐらい、離婚に至るかもしれないと思うようなけんかがあったんですが、そのときは時間がたって少し落ち着いたら「やめますか」と元に戻っていました。今回はもう3回目だったし、今後もまた同じことを繰り返すのなら、いったん結婚という状態をやめてみようか、と話し合いました。お互いに、結婚生活や夫婦としてニコイチで見られることなども含めて、すべてに疲れていましたね。「休婚」というか、少しお休みしたいねという気持ちです。
![はあちゅうさん(撮影/写真映像部・東川哲也)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/840mw/img_c8d761d4c050fe06695f44bb870b388049518.jpg)
私の周りには、離婚して再婚して幸せになっている人や、離婚して婚活して楽しそうな人がいて、離婚は悲壮感のあるものじゃないなと思えていたんです。だからいったん離婚してみてもいいのかなと。自分で稼いで意思決定して、世の中的に見たら“強い女”かもしれませんが、みんな幸せそうです。実際、私たちの年代はもし次の相手ができた場合、早く決断しないと子どもを産めるかどうかという問題が出てきますし。親世代のように熟年離婚まで我慢するより、離婚後も一緒に子育てしたいと思ったときに選択肢がある方がいいなと思います。
※後編『「はあちゅう」が離婚後に見据えるシングルマザーのキャリア 「人生全部コンテンツ」は20代と変わらない』へ続く
はあちゅう/ブロガー・作家。慶應義塾大学法学部卒。18歳からブログでの執筆活動を始め、電通コピーライター、トレンダーズを経てフリーに。2018年7月にAV男優・しみけんと事実婚を発表、翌年9月に第一子男児を出産。22年9月に事実婚を解消。著書『半径5メートルの野望』『「自分」を仕事にする生き方』ほか多数
(構成/AERA dot.編集部・金城珠代)
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