はあちゅうさん(撮影/写真映像部・東川哲也)
はあちゅうさん(撮影/写真映像部・東川哲也)

 私の父はサラリーマン、母は専業主婦で、関係がうまくいっていなかったのに母は32年も我慢して、妹が就職した後にやっと熟年離婚しました。その間、私は早く離婚してほしかった。両親がイライラしていると「どっちにつくか」みたい空気になるので、私はおどけてみたり、人の目を気にする癖がついてしまいました。親の仲が悪い状態が本当に嫌だったので、(結婚後も)他の家族なら、もしかしたらやり過ごすかもしれないけんかも、私は見過ごせなかった。自分の家庭はそうしたくないという気持ちがすごく強くて、それならいい状態のときだけ会う関係の方がいいんじゃないかと思うようになっていきました。

■理想は「常にパパがママを愛している家庭」

 理想は、常にパパがママを愛している家庭でした。もちろん、そのためには自分も相手も変わらなきゃいけないわけですが、子どもが生まれる前のけんちゃん(しみけんさん)は、足をマッサージしてくれたり、夫婦で映画を見たり、朝起きただけで「かわいい」「すき」と愛情表現してくれていました。あの時のけんちゃんはもう戻ってこないんだなと思うと悲しいですね。

――しみけんさんも、子どもが生まれた後はセックスレスだったと明かしていました。 

 レスでも他の形でコミュニケーションが出来るなら、レスは問題ではないと思っています。でもハグや手を繋いだりというボディータッチがほぼゼロになったことは「もう愛されてないんだな」と感じる理由になりましたね。彼の仕事の幅が広がり、忙しくなって家に帰って来られなくなり、やりとりは用件だけ。旅行に行くにしても、彼のリクエストを聞いて、私が下調べして彼にお伺いを立てて許可を得る。でも、下調べの過程が見えていない彼からは、褒められて感謝されることがあまりなく、ダメ出しを貰って、否定されるみたいな構図になったり……。そういう状況はつらかったです。

 夫からは仕事の相談を受けることが多かったので、アドバイスをしたり、時には実際に手伝ったりしていて、そのために自分のやりたいことをセーブしたりもしていました。でもそのうちに「旦那がいなかったら私って何なんだろう」という気持ちになっていました。自分のキャリアまで、夫とセットで考えてしまっていたところがあるかもしれません。

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2人目妊活を中断「緊張の糸が切れた」