●目指すはマンUを追い越すメガクラブ
「プロスポーツは地域密着こそが成功への道」とされる。B.LEAGUEやJリーグはもちろん、NPB(プロ野球)でも同様だ。スサノオマジックがやろうとしていることは、異色、もっと言えば時代に逆行しているようにも見える。しかし田中氏からは自信満々で明確な言葉が返ってきた。
田中:地元に根ざし地域密着型になるのは当然で、その先にある世界へも広げていく。B.LEAGUE王者となり、アジアに出て活躍する。その先にある世界にも名前を響かせたい。スサノオマジックが魅力的になれば島根の人も喜んでくれるはずです。
チーム創設当初は、「島根にプロチーム?」という声があったのも事実。しかしそれらが覆され、全てが実現可能に思えてくる。それこそ「神様の国のマジック」なのかもしれない。
田中:島根県内でのスサノオマジック認知率は90%を超えています。B.LEAGUEが全国50チーム以上あるのに、そんなチームは少ないのではないでしょうか。そういう熱量、コアがある土壌に「ありがとう」と言いたい。この熱さを国内だけでなく世界中に広げたいです。
島根スサノオマジックの今後は明るい。神様のパワーだけでなく、地元の人々の熱量がマジックを起こし続けてくれるはずだ。
新B1参入基準など小さな話に思えてくる。目指すは世界の舞台、マンUに追いつけ追い越せのメガクラブが島根に誕生することを期待する。
(取材/文・山岡則夫、取材協力/写真・島根スサノオマジック)