2019年に“闇営業”問題で吉本興業から契約を解除された入江慎也さん(45)。20年に清掃会社「ピカピカ」を立ち上げ、第二の人生を歩んでいます。芸人の世界から離れても「カラテカ」を名乗る理由。相方・矢部太郎さんからの叱咤。そして、セカンドキャリアでの葛藤……これまで語ることのなかった奥底にある思いを明かしました。
前編<「カラテカ入江」抱えてきた思いを独白――“闇営業”問題の真相と蛍原徹からかけられた言葉>より続く
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2019年に“闇営業”問題で吉本興業を契約解除になりました。そこからアルバイトとして清掃を学び、20年に立ち上げたのが自分の清掃会社「ピカピカ」でした。
現在、正社員が4人。フランチャイズが東京、名古屋、大阪、千葉、神奈川、埼玉、新潟、奈良、滋賀、岐阜の10店舗あります。
週3日ほどは僕も清掃員として出勤していて、他の日は一応社長という立場なので、各所との打ち合わせなどをしている感じです。
それともうひとつ、これは吉本にいた頃に立ち上げたものなんですけど「株式会社イリエコネクション」も経営しています。僕の講演会の窓口になったり、何かしらのイベントにタレントさんをキャスティングしたりするプロダクション的なことが業務内容です。
19年にそうやって芸人さんをパーティーに連れて行って、その結果、大変なことになってしまった。そんな僕が同じようなことを正式に会社の業務としてやれている。それがありがたいことだとも思いますし、この信頼を絶対に裏切ってはならない。それも強く思っています。
ごまかすことでもないので、リアルに僕の収入の内訳を言うと「イリエコネクション」が7割くらい、「ピカピカ」が3割くらいです。費やしている時間で言うと清掃の仕事のほうが圧倒的に長いんですけど、清掃は人手もかかるし、単価も決して高くないので、実入りとしては「イリエコネクション」のほうが多くなっているのがリアルなところです。
今、時間の大部分を費やしている清掃の仕事をしていて、いろいろなことを思います。