「選球眼が良くて四球が多いため出塁率が非常に高い。真面目で野球に真摯に取り組む姿勢は周囲へも好影響を与える。春季キャンプだけでなくシーズン中から球場へ早く来て、エクセサイズや打撃練習を行う姿を目にする。実力がどんどん上がる理由がわかる選手」(在米スポーツライター)
「選球眼の良さなど技術部分ももちろんだが、メンタル面の強さを感じさせる。オンとオフのメリハリに長けており、打席内や守備時の集中力がすごい。インプレー中は話しかけられないほどで、大差がついた場面でも変わらない。メジャーリーガーの凄みを感じさせる」(NPB関係者)
このようにグラウンド内外で“ヌートバー効果”は絶大であることから、今後も日系人プレイヤーの招集は恒例になるのではないかという声もある。
「MLBの日系人選手を呼ぶメリットは多岐にわたります。その中でも一番大事なのはNPB選手と化学反応が起こせるかどうか。選手にはコンディションもあり、結果を出せない場合もある。しかしそういった場合でもチームにプラスの作用をもたらすことのできる選手なら、今後もどんどん呼ぶべきだと思う」(在米スポーツライター)
実際、今回もヌートバーだけではなく、侍ジャパンの栗山監督はスティーブン・クワン(インディアンス)を呼ぶプランも明かしていた。最終的には出場資格がないと判断され、代表チームへの招集は見送られたが、今後はWBCの出場資格が変わる可能性もある。次回のWBCは2026年に開催が予定されており、現在25歳のヌートバーも候補の一人となるだろうが、他に侍ジャパンの戦力になり得る選手はいるのだろうか……。
「今回のクワンの件でもそうですが、日系人選手でも出場資格が認められないケースもあるので実際に選ばれるか分からないですが、ブルワーズでプレーする二塁手のケストン・ヒウラが面白いのではないでしょうか。2017年ドラフトの1巡目指名(全体9位)でのプロ入り後から、米国でも屈指のプロスペクトとして期待されていました。2019年にメジャーデビューしてから、ここまではそこまで目立った成績は残せていないですが、時折日本人選手にはないようなパンチ力を見せています。現在26歳とまだまだ成長は見込め、次の第6回大会の時に資格があるのであれば、戦力として注目される存在になるかもしれません」(メジャーリーグに詳しいメディア関係者)