現在MLBでプレーする日系人選手はヒウラのほか、アイザイア・カイナーファレファ内野手(ヤンキース、27歳)、カイル・ヒガシオカ捕手(ヤンキース、32歳)らがいる。侍ジャパンの監督の方針や出場資格の変更なども影響するが、彼らも招集される可能性はあるはずだ。

 今後もヌートバーを含め日系人プレイヤーの招集があるかも気になるところだが、彼らの活躍は日本国内だけでなく、米国の日系人社会にも影響を与えている。

「日本という自らのルーツを考える機会になっている。自分たちはどこからやって来たのか。普段は忘れがちになっていることを、ヌートバーの侍ジャパン入りが思い出させてくれた。1995年に野茂英雄が活躍した時の感じに似ている部分がある」(在米スポーツライター)

「市民権を得て米国人としてMLBで活躍する選手は多い。そういう選手たちも先祖たちの母国でプレーすることを真剣に考え始めている。日系人も同様で、今後もこの流れが続いていって欲しい。野球の真の国際化につながるはず」(NPB関係者)

 3大会ぶりの優勝を目指す侍ジャパンにとっても、ヌートバーは欠かせない存在になりつつある。本日行われる韓国戦以降も、グラウンド内外での影響力はさらに大きくなっていきそうだ。

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