事務局を務めるのは外交・政治に関する政策提言を行うNPO法人「新外交イニシアティブ」(ND)だ。猿田佐世代表は、沖縄と本土の問題意識の共有が不可欠と強調する。

「全国世論調査でも『辺野古』に反対する民意は多数を占めています。しかし、さまざまな社会問題の中で『辺野古』の問題を自分の生活に直接かかわる最重要課題、とまでは本土では実感しにくいのが現実です」

 このためキャラバンでは、引きこもりの人や障害者の支援にかかわる20~30代にも登壇してもらい、人権や民主主義といった観点から基地問題との接点をつむぐ議論も展開している。(編集部・渡辺豪)

AERA 2020年1月13日号より抜粋

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