カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 先週のコラム【カンニング竹山 東日本大震災「あれから12年で冷静に考えるようになったこと」とは】は、実はあまり読まれなかった。このことに、震災直後から福島に通い続けるお笑い芸人のカンニング竹山さんは、復興支援の課題はそこにある! と吠える。

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 先週のこのコラムは、東日本大震災から12年ということで、東京電力福島第一原子力発電所のことや福島のいまについての話題だったのに、ちっとも読まれなかった!!

 長年連載していて、結構、自分で言うのもなんですが人気のあるコラムで、例えば、最近では闇バイトの報道のあり方を扱ったら「そうだ! そうだ! 竹山、たまにはイイこと言うな!」って(笑)、コメントが書き込まれるんだよ! 

 それなのに福島のコラムは全く読まれない、復興支援の課題って、まさに「そこ」なんですよ! 「東日本大震災・原子力災害伝承館」(福島県双葉郡)での3.11メモリアルイベントのトークセッションでも、館長の高村昇さんとそのことを話してきたんですよ。

 結局、福島のことを知ろうとしないという問題点。今年も3月11日だけは、取材班が東京からたくさん入っていて、宿泊施設やレンタカーの予約が入れにくい状況になったりはしていた。報道番組のメインキャスターが東日本大震災の被災地に入って、現地から地元の漁業や農業などで働く人たちのいまをリポートなんかはやっているけど、それが、3.11だけの年に1回みたいになってしまうと、みんなそんなに見ないよね。3.11の日だけやることは、東日本大震災を忘れないという意味ではもちろん大事なことだと思うし、1年中、被災地のことを思えと言いたいのではない。

 しかし、福島に関しては、もう少しみんなで考えていかなければならないことがある。それをどう伝えていくかということが課題だと思うんです。

 伝承館の館長の高村さんとも話したけど、それぞれの村や町、東京電力福島第一原子力発電所の周辺では復興のペースは違うと思うんですよ。被災状況も異なるので、一気に復興というわけではないと思うんですね。

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日本のエネルギー問題とは分けて考えていくべき