恋愛だけじゃなくすべてのパートナーシップにおいて、いい話だけの関係なんて世の中にありません。長く付き合い、これから先も大事にしたいと思うのなら、相手にとって不都合な話もしなければいけないときが必ず来ます。そして、不都合な話は信頼関係がないとできません。
自分のエゴとか嫌な部分に向き合うのは苦しいんだけど、より大きな思いやりを相手に対して持つために、自分のことも知らなきゃいけない。
それに、相手を好きであればあるほど、そういう話をしてくれないことのほうが寂しいと思いませんか?
相談者さんの場合、距離が縮まらない虚しさのようなものを感じていて、「特別な関係じゃないの?」と思ってしまっている。自分と向き合って、「私は空虚感を感じている」とちゃんと相手にも伝えていく。そういう局面に来ているのではないでしょうか。
※AERA 2019年8月26日号