侍ジャパンのWBC優勝を報じる朝日新聞号外を受け取る人たち
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 1次ラウンドは打撃の状態が上がらなかった村上だが、準々決勝のイタリア戦は2本の二塁打マーク。準決勝のメキシコ戦では1点差を追いかける9回無死一、二塁で守護神のジオバニー・ガジェゴス(カージナルス)の直球を振り抜き、左中間のフェンスを直撃するサヨナラの逆転2点適時打を放った。決勝の米国戦も勝利に大きく貢献。1点を先制された直後の2回にメリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)の直球を2階席に運ぶ特大弾で同点に追いつき、試合の主導権を奪い返した。

 岡本も侍ジャパンの主軸に不可欠な存在だった。準々決勝のイタリア戦で3回に左越え3ラン、5回に右中間へ2点適時二塁打を放つなど5打点の大暴れ。米国戦も1点リードの4回にカイル・フリーランド(ロッキーズ)から、貴重な追加点となる左中間ソロを放った。

 メジャーで活躍する日本人選手はダルビッシュ、前田健太(ツインズ)らを筆頭に投手のイメージが強い。一方、打撃陣はかつて侍ジャパンの4番を務めた筒香嘉智(レンジャース傘下)、安打製造機の秋山翔吾(広島)がメジャーで目立った成績を残せていない。今大会で活躍した吉田正尚(レッドソックス)、左脇腹痛で出場辞退した鈴木誠也(カブス)は活躍できるか。村上、岡本の動向も注目される。大谷のパフォーマンスも良い刺激になるだろう。メジャーに通用する強打者たちで侍ジャパンたちの打線を組む日は、そう遠くないかもしれない(今川秀悟)

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